ELOISE’s Cafeが生まれたそのキッカケは、
軽井沢への愛と一人のアメリカ人女性の思いが詰まった歴史的建造物を残したい
という強い想いから始まりました。
株式会社NEXTRAIN代表の土屋は軽井沢で産まれ育った生粋の軽井沢人で、「軽井沢の美しい自然の背景に溶け込む別荘地とその風景」が子供の頃から好きでした。
大学時代は東京方面で過ごしていたため、軽井沢から離れたことで改めて「軽井沢が特別な場所」であることを知り、卒業後は軽井沢に戻り就職。その後軽井沢総合研究所(現NEXTRAIN)を創業しました。
軽井沢には「W・M・ヴォーリズ」や「アントニン・レイモンド」「吉村順三」と言った有名建築家が設計した別荘が多く存在します。その中でも特に好きだった1軒のヴォーリズ別荘がありました。この建物は見事に自然に溶け込んだ美しい軽井沢の風景そのままでした。しかしある日、この別荘が売却されたことを知り訪れてみると、建物はおろか周辺の木々までが伐採されただの更地となっていました。
「歴史的な価値がわからないのか、壊すのは簡単だけどもう二度と造れないのに。」
数日前まであったヴォーリズ建築の別荘があっという間に消えた。行政もナショナルトラストもどうにも出来ない、歴史的建造物の現実がそこにありました。
そして、守るべき軽井沢の歴史達が消えていく危機を感じました。
歴史的建造物「ハーモニーハウス」も取り壊しの危機に
ハーモニーハウスを建てたのは、アメリカ人音楽教育家のエロイーズ・カニングハム女史。
戦前は両親とともに軽井沢で暮らしており、終戦後にGHQとして再び軽井沢の地へ戻ってきた時に「戦争で心を失った日本の子どもたちに良質な音楽を聞かせてあげたい」と建設したのが、練習場を兼ねた音楽ホール『ハーモニーハウス』でした。
設計をしたのは、カニングハム女史の友人でもあった建築界の巨匠吉村順三。
竣工後は、カニングハム女史が創設した青少年音楽協会の活動拠点として長年使われていましたが、築34年を経て建物が老朽化。
『ハーモニーハウス』の所有を引き継いだ青少年音楽協会は「取り壊すか?活用するか?」の選択を迫られることになっていました。
そんな中、土屋がハーモニーハウスで開催されたピアノコンサートに参加した際に、所有団体の理事の方とお会いして今後のハーモニーハウスについて相談を受けました。ハーモニーハウスはここ数年、年間数日しか利用されず、手入れもされていないため老朽化が進み雨漏りまでしている状態。また歴史的建造物が1つ姿を消してしまうと焦った私は賃貸する方向で交渉を進め、賃貸借契約をするに至りました。
建物の改装も無事に完了し人気店に成長
ハーモニーハウスはELOISE’sCafeとして立派に変身し、このストーリーや人気No.1メニューである「宣教師の愛したフレンチトースト」が人気を博しテレビ取材などを受けた影響により、軽井沢店は2時間待ちの満席状態になりました。
また、関東方面では川崎店、横浜ハンマーヘッド店を出店し、店舗も拡大中です。
これからも、軽井沢の大切な歴史的建造物「ハーモニーハウス」を守り続けると共に、軽井沢にお越しになった方に軽井沢の魅力をたくさん届けて行きます。
店舗情報
ELOISE’sCafe軽井沢店
住所:長野県北佐久郡軽井沢町 軽井沢 1067-9 ハーモニーハウス
ELOISE’sCafe川崎店
住所:神奈川県 川崎市川崎区 小川町 4-1 ラチッタデッラ内 2F
ELOISE’sCafe横浜ハンマーヘッド店
住所:神奈川県横浜市中区新港2丁目14−1 横浜ハンマーヘッド 2F